バケツの水をこぼした訳ではないのに、洗濯機の床が雨上がりのように水浸し。身に覚えのない水たまりが見られると「どこかに穴が空いてしまったのかな?」と不安になることがあります。今回はそんな洗濯機水漏れの修理ケースをご紹介したいと思います。
◇お伺いしたのは、かすみがうら市の下稲吉
ブルーベリーや苺の果物狩り施設が沢山あるこの土地では、毎年11月になると、かすみがうら祭りが開かれて多くの人が訪れます。今回修理でお邪魔したいのは、かすみがうら市水族館から歩いて5分ほどの距離にある戸建て住宅のお客さま。「朝起きたら洗濯機の周りがプールのように水浸しになっていたので、早めに直して欲しい」というご相談でした。さっそく修理に必要な工具を荷造りして、ご指定のアドレスに向かいます。
◇洗濯水漏れの犯人は、排水エルボ
T路地を左に曲がったところが、お客さまのご自宅。40代のご主人とワンちゃんが出迎えてくれました。洗濯機は風呂場の横のスペースにあるとのことで、1階の裏口からお邪魔させてもらいました。洗濯機の下にはビニールクロスが貼られていますが、2分の1以上が水で濡れている状態。防水グローブをはめて、モップで溢れた水をかき集めていきます。
続いて漏水の犯人を見つけていきます。このような症状が起きてしまう際には、接続ナットや給水ホースが壊れている場合・洗濯機本体が故障している場合・排水口に何らかのトラブルがある可能性があります。今回は洗濯機本体やホースから水漏れは見られなかったので、他の箇所を点検していたところ、排水エルボに問題があることが分かりました。
これはLの字に曲がった、洗濯機ホースと排水口を結び付ける器具のこと。プラスチック製で作られているものや金属と組み合わさったものなど色々な種類があります
滅多に故障する箇所ではないのですが、たところ無理な角度に折れ曲がっており、表面にはうっすらと亀裂が・・・。
脱水時に上下左右に揺れる洗濯機は、何度も使っているうちに排水口付近の部品に衝撃が加わり、取れたり傷みやすくなることがあります。排水エルボに亀裂が入っていたため、新しいものと交換。ロックナットをきちんと接合しておきました。ホースや洗濯機に再度不備がないかチェックし、
借運転をおこないます。お客さまに脱水運転をおこなってもらいましたが、洗濯機水漏れのトラブルは解消されていました。
「さすがプロは違うね、助かりました。ありがとう。」作業を見守っていたお客さまが、労いの言葉をかけてくれました。用意してくれた麦茶が作業の疲れを癒してくれて、とても爽やかな気持ちになりました。