トイレやお風呂と比べて、色々な食べ物や油が詰まりやすいのが台所の水回りです。大したことが無い…と軽く見ていると、後から取返しの付かない事態になってしまうこともあります。シンクに水が貯まっている、排水口に水が流れていかない。排水溝から汚水が逆流している。このような水道トラブルに少しでも気が付いたら、早めに対応してあげる事がオススメです。
◇台所つまりが発生したのは、市内の中華料理店
今回そんな台所つまりのトラブルでご相談頂いたのは、取手市にお住まいの40代の男性のお客さま。繁華街で中華料理店を経営されているそうですが、ランチタイム過ぎから厨房の流しの具合が悪く、水が流れなくて困っているとのこと。夜の営業までに修理を終えて欲しい…という急ぎのお願いでした。
ご家庭の台所よりさらにつまりやすいのが、レストランや料理店さんのシンクです。一般のお宅と違い一度に沢山の脂や食材を使うため、短期間でトラブルが起こりやすくなります。まさかのトラブルを回避したい時は、水道業者に小まめに清掃をおこなってもらうのも、ひとつの手だと思います。
早速営業車を走らせて、ご指定された中華料理店に向かいました。県道11号線のそば、取手本陣通り商店街の近くにお店があります。時刻は午後4時過ぎ。準備中の時間帯だということで、店内にはお客さんの姿はありませんでした。のれんをくぐり厨房の奥を見させてもらいます。シンクの中は水で一杯だったので、まずは水を抜く作業から。自動ポンプを使い、素早く汚水を取り除きます。続いて水道栓を止めて、排水キャップを外し中の状態を確認します。
◇つまりの原因は、頑固な油汚れ
排水口と接続部分のホースを取り外しライトを当ててみたところ、内部にぎっしり脂の膜がかかっているのが分かりました。脂は冷えると固まる性質があるので、適切な処理を怠るとパイプやホースの内側で固まり、Φを細めてしまう事もあります。
持参しておいたお湯を少しずつかけ、内側を軽く温めます。続いて油汚れをかき落とす、業者専用のクリーニング剤をかけ内部を洗浄していきます。ブラシで細かな汚れを取り、幾たびか磨いていくうちに、先ほどの油汚れが少しずつ剥がれていくのが分かりました。仕上げに薬品を使い、排水溝内部をコーティング。つまりが起こらないように、処置を施しておきました。
無事に作業が終わったので、最後に台所つまりが直っているかお客さまに見て頂きます。念のため1分ほど水道の蛇口を流しっぱなしにしておきましたが、流しに貯まることなく綺麗にひいてくれました。「やっぱりプロは流石だね。助かったよ。」店主の方がお礼を述べてくれて、こちらまで心が温かくなりました。