生活をする上で欠かすことができないのが水まわりの設備です。常陸太田市で台所詰まりの修理依頼をいただいたお客様も、数ヶ月前から水はけが悪くなってきていて、掃除のたびにクリーナーを流して様子見をしていたそうですが、いよいよ完全に詰まってしまったとお困りのご様子でした。排水口からは悪臭もしてきているそうです。不便なのでできる限りすぐに直しに来て欲しいというご希望でしたので、お電話後に市内にある一戸建てのお客様宅に急行しました。
山々に囲まれ緑豊かな常陸太田市内ですが、5月の節句が近づくと大きなこいのぼりを飾るご家庭が少なくありません。竜神峡鯉のぼりまつりも有名で、竜神大吊橋には1,000匹もの大量の鯉が気持ちよさそうに泳いでいるところを楽しめます。今年もそんな季節になったのかと春の陽気の中を車を走らせ到着したお客様宅にも、やはりこいのぼりの姿が見えました。
ご案内していただいたキッチンは家が建てられてから15年、綺麗にお使いになっていた様子が窺えます。排水口が少し小さめの外国製のものに多く見られるタイプで、異物が入り込まないように排水トラップをこまめに掃除していたというお話しでした。ただ、油汚れや洗剤、石鹸カスなどはなかなか防ぎきれるものではありません。お聞きしていた通りに少し臭いもするのが気になり排水パイプ内を調べていきましたが、シンク下のL字曲がっている部分を中心に大量のスカムが溜まっていることがわかりました。粘り気がある油脂の塊です。これが溜まると、家庭用のクリーナーを流すだけではパイプから剥がしきれず、それどころかクリーナーの成分そのものが流れずに溜まっていき、詰まりの症状を悪化させることがあります。思い返せば、面倒でフライパンに残っていた油をそのまま流すことが少なくなかったそうで、トラブルを回避するためにもこれからは気をつけたいとお客様もおっしゃっていました。
ただ、綺麗に清掃をしてこのスカムを取り除くことさえできれば、元の状態に戻すことが可能です。お見積もりと作業のご説明をした後に水を止め、パイプを分解して高速回転ワイヤーを使って残らず取り除いていきます。油は冷えると固まりますので、パイプが傷まない程度の熱湯に浸けることで剥がしやすくすることが可能です。クリアになった後に再び部品を取り付け、業務用クリーナーを投入後に勢いよく水を流して、スムーズに水が吸い込まれていくことを確認していただけば作業は終了です。
注意していても、思いもよらない問題が起こることも多いのが水まわりです。何かございましたらいつでもご連絡ください。