今回はトイレのつまりの修理の事例についてお話しさせていただきます。朝一番でかなり切羽詰まった状況でお電話をいただいたのは茨城県常総市にお住いのお客様でした。市内の築18年の一戸建て住宅にお住いとのことでしたが、1ヶ月ほど前からトイレの排水がすこしうまくいっていないということに気づかれていたそうです。問題がない時にはトイレットペーパーも一発で流れていたのに、排水の状態が悪くなってからは一回水を流しただけではペーパーが流れてくれず、二回、三回レバーを押すことがあったそうです。
それが、今朝になりご主人と息子さん、お嬢様の3人が立て続けにトイレを使用したあと、奥様が使用時にトイレの排水が逆流してきてしまったのだそうです。便器の高さギリギリまで汚水が戻ってきており、いまにもあふれそうなのでかなりパニックになっておられる様子でした。
トイレの排水つまり、しかも水の逆流まであると、これは一刻を争う状況であることは明らかです。私共もトイレのつまりは最も緊急度の高いケースとして即対応を心がけております。電話でお話を伺ったあとすぐにご自宅の方へ向かいました。朝一番の時間帯であったため道路が少し渋滞しておりいつもなら20分程度の距離でしたが40分近くもかかってしまいました。それでも何とか現場に到着し、早速トイレのつまりの状況確認および点検を行いました。
しばらく水位の変化を観察しましたが、全く低くなっていく様子はありませんでしたので、完全なつまりの状態を起こしているということがわかりました。次につまりの原因が何であるかを調べる必要がありました。お客様に特にトイレにトイレットペーパー以外のものを流したことがないか、ペンやおもちゃなどの異物が落下したことはないかお伺いしましたところ、特に思い当たるものは無いとのことでした。
とりあえずはトイレの便器の中に溜まってしまった水をポンプで吸い取ってからつまりを取り除く作業となります。トイレのつまりが発生しやすいのは便器の排水口から割とすぐのところにあるかなり急なピンカーブ状になっている部分があり、そこに異物などのつまりの原因が引っかかりやすいのです。業務用のワイヤーブラシを使用して内部を探ってみると、やはり柔らかいものが詰まっているのがすぐにわかりました。しっかりつまりを引っ掛けて慎重に取り出してみると、どうやらトイレのお掃除シートのようでした。
お掃除シートは、トイレに流せると宣伝されていますが、実はこの厚手のシートは時としてトイレのつまりを起こさせる原因になることは意外と知られていません。今回もお客様はかなり驚いておられたようで、てっきりお掃除シートは問題なくトイレに流して良いものだと思っておられたようです。次回からは、トイレに流さずゴミ袋に直接廃棄することをお勧めいたしました。1時間ほどの行程で、無事にトイレのつまりが解決しお客様にも大変喜んでいただくことができました。