今回の排水つまりのご相談は、茨城県鹿嶋市の一戸建てで築年数が3年程の新しい住宅に住むお客様からの依頼です。洗面所の排水口が詰まっているようで、洗面ボウルに張った水がなかなか抜けなくてこまっているので直してほしいというご相談でした。依頼を受けてすぐにご自宅に伺い、簡単な調査をしてお見積りを提示したところ、すぐに承諾いただいて修理を開始しました。
ご家族はご夫婦と高校生と中学生になる娘さんの4人家族で、娘さんがよく洗面台で朝シャンプーをするとのことで、髪の毛のつまりが原因なのではないかと説明を受けました。
まずは洗面所の洗面ボウルの下の扉を開けてみて、通常のSトラップという部分になにかがつまっていないかを確認します。洗面ボウル下のアルファベットのSのようにぐにゃりと曲がった特殊な造形の排水パイプは、下水管からの臭気や害虫の侵入などを防ぐためにわざとこのような形になっています。
この部分に水たまりをあえてつくる事で空気の絶縁体の役割をするために、このような複雑な形状になっているものです。しかし長年使用しているうちに水のたまる部分に髪の毛や糸くずなどの様々なゴミが堆積すると排水管をふさいでしまう事がよくあります。
洗面ボウルの排水口の部分から市販されている細い掃除用の器具を差し込んで汚れをかきだすという方法もあるのですが、やり方を間違えてしまうとごみを押し込んでさらにとりにくくする可能性もあります。このお宅でも御主人が50センチほどの掃除用の先端が曲がる仕組みのブラシ状の工具を使って改善を試みたそうですが、本当に詰まっている個所まで届いている気がしないとのことでした。
Sトラップを解体して髪の毛などのごみを綺麗に洗い流したことで問題は解決し、無事に排水ができるようになったのですが、万一もっとずっと奥の床下部分の排水管が詰まっていると作業がもっと困難になります。
こちらのお宅のSトラップ部分は塩化ビニール製の部品だったので、器用な人ならDIYで修理することも可能です。ただし金属製のパイプが設置されている場合には素人が分解して掃除するのはあまりお勧めできない場合が少なくありません。
修理が終わってからご主人と奥様に、排水管の仕組みと一応外し方についても説明させていただきました。それでも専門業者に依頼して短時間でてきぱきと作業をしてもらった方が安心だと言う事だったので、今後も何か困ったことが合ったらご相談くださいと申し上げておきました。
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