洗濯機は毎日動いて当然と思ってしまうほど頑丈な家電製品ですが、家族が多い世帯では故障してしまうと不便きわまりません。今回そんな厄介事でお電話をくださったのは牛久市にお住いの女性の方。洗濯機の排水溝の詰まりを直して欲しいとの依頼でした。
朝起きて炊事がてらおまかせ運転をさせていたら急にアラームが鳴り止まってしまった、取扱説明書で調べてみると「排水溝が詰まっている可能性があります」と出ていたとのことです。
ほとんどのお家で通常目に見える箇所ではありませんので、どこがどの様に詰まっているのか分かりにくいものです。
牛久と言えば2018年に惜しくも閉鎖された「ワイナリー」がありますが、お客様のご自宅は「牛久シャトー」のすぐ近くにあるマンションの5階でした。
ご家族に子供がいらっしゃるとのことで、毎日の洗濯は欠かせません。
もしこれが原因で水があふれ出してしまうと階下の人に多大な迷惑をかけてしまうので、一刻も早く何とかして欲しいとのことでした。
製品自体は購入して7年~8年とのことで、まだ内部が劣化してる様には見えませんが、念の為にまずは排水ホースの確認から始めました。
外して詳しく確認したところ、中はかなり汚れていましたが水の流れを阻害する程ではなく、問題はないと判断しました。
そうなると大元のドレンが詰まっている事が考えられます。
お客さまのお家では洗面所の一角に防水パンが敷かれ、その上に本体が設置されているのですが、さまざまなケースを考えてまず洗濯機を移動させることから始めました。
洗濯機の下には大量のゴミやほこりが溜まっている状態。
試しに排水溝に水を流してみると、本来ならばスーっと引き込んでいってくれるところ、じんわりとしみ込む様に消えていく状態で、大量に流せば逆流してくる危険性がありました。
洗濯機の汚れが詰まる場所として最も多いのが「排水トラップ」です。
この排水トラップは外すと簡単に分解できます。
排水トラップを外すと、悪臭と共に真っ黒な汚れのかたまりが引きずられて出て来ました。
これは衣類の繊維や汚れが洗剤と絡まり蓄積されたもので、詰まりの原因と考えられます。
汚れを取り除き専用の洗浄液を使用して部品を一つずつキレイにしました。
洗浄後はトラップをしっかりと元に戻して悪臭の逆流を防ぐ必要があります。
その後水を流してみると、軽やかに「チョロチョロ」という音がして、詰まりが改善されているのが確認できました。
これで改善されない場合には排水管の内部が詰まっている可能性が高く、高圧洗浄が必要になるところです。
ついでに洗濯機置き場の内部もキレイにして、洗濯機を元の位置に戻しました。
忘れてならないのは動作確認で、一度洗濯機を動かして排水がきちんとできるかお客様と一緒に確認をして、作業は終了です。
女性の場合、洗濯機が壊れた場合に動かすのが大変で助けが必要になります。
またしばらくすると汚れが溜まり出すので、定期的に排水トラップを外してゴミを取り除いておく様にアドバイスをさせて頂きました。