昔ながらの在来風呂

茨城県結城市のお客様から、浴室で水漏れが発生したので助けて欲しいとのご依頼を頂きました。 知る人ぞ知る関東有数の城下町である茨城県結城市。なかなか年季の入った日本家屋が立ち並ぶ昔ながらの住宅街は、さながら武家屋敷の様で、車で市内を走るだけでも歴史を感じました。

今回ご依頼頂いたお客様のご自宅も風情豊かで豪華な料亭のような日本家屋でした。和服が似合う若旦那風のご依頼人は、先代から受け継いだ大切な家なので、ちょくちょく細かいメンテナンスを経て暮らしているとおっしゃっていました。 早速浴室を拝見させていただきます。

時代を感じさせる在来工法の浴室でしたが、とても綺麗にされています。 今では施工しやすいユニットバスに押されてなかなかみる機会が無くなったタイル張りの浴室は、家を施工した大工さんによって一つづつ作られており、在来風呂、造作風呂などとよばれています。

最近は床の傾斜や乾きやすい材質など、お手入れのしやすさに手を入れていますが、昔ながらのタイル張りだとここまで綺麗に保つには相当な労力が必要です。ご依頼人の家への想いに感激してしまいました。 さて、水漏れの箇所を確認してみると、たしかにタイルの目地がひび割れていて水が滲んでしまいます。

タイルは大切に使い続ければ半永久的に使用できますが、目地は20年程で寿命を迎えます。ご依頼人もそのことをご存知だった様で、こういった経年劣化は仕方がないからとおっしゃっていました。 水漏れ箇所を細かくチェックしてみましたが、本当に水漏れに気付いた時点で早急にご依頼頂いたらしく、下地などへの水漏れの影響は全くありませんでした。

タイルもとても綺麗でしたので、今回は目地部分だけの補修という修理を致しました。 施工箇所は浴室の壁のすみの目地です。すみの目地はどうしても劣化しやすいので、四隅とも修理させていただきました。 水漏れが起きてしまうほど劣化していた目地はしっかりとタガネで剥がし、それ以外の箇所は、痛み具合を見て臨機応変に修復致しました。

これからも長くご使用頂けるように、思いを込めて丁寧に目地を塗り込み、タイルも磨かせて頂きました。 ご依頼人もとても満足して下さりました。たまにはユニットバス以外の作業も楽しいなと思った現場でした。