今日は寒いです!朝からビックリするくらいの冷え込みで、車のエンジンがキーを回してもしばらく「ウォンウォン」と何とも頼りない鳴き声を上げていました。
こんな日はコタツに潜り込んで昼番組を観ながら熱燗でもやってしまいたい気分になりますが、そうはいきません。私たち仕事人には皆様の水漏れトラブルを直し、豊かで住みよい生活を守るという大事な使命があるのです!
ということでやってきたのは潮来市の宮前にて賃貸物件にお住いのT様邸。どうやら昨晩から浴室で使用している混合水栓のお湯だけ出なくなってしまったらしいのです。
既設の蛇口はユニットバスではよく見かける壁付仕様のものでした。台所や洗面化粧台の方はキチンとあったかいお湯が出るのに、お風呂だけでないなんて神様の意地悪としか考えられませんが、状況を把握する為にも器具を分解していきます。
通常このタイプであれば内部に使われているサーモスタットのミキシング部の故障が多いのですが、今回はそうではないらしく、取り外したバルブカートリッジはまだまだ壊れなさそう。
「壁の中の給水管だったら厄介だな・・・」なんて思いながら作業を進めていくと、意外に早い段階で原因が判明しました。
水栓本体と壁面から上がっている給水の取り出しネジとの間に「ㇵの字型」をした偏心管というものが組み込まれているのですが、その内部に使われている逆止弁が固着してしまっていたようです。
これはチャッキ弁にバネをくっつけたような構造をしている特殊な部品なのですが、一時側(道路側)の水道管に水が戻ってしまわないようにするセーフティ的な役割を担う機構です。
その特性上固く動かなくなってしまうとそこで断水されてしまうわけですね。
原因が分かったところで、それらの動作不良のトリガーとなっていた細かな汚れや結晶化したカルキの屑などをキレイに削り取り、仕上げとして口に入れても大丈夫な「高級グリース」をこれでもかというくらい馴染ませて作業を終えました。
最後に通水を行い確認して見ると、今度はバッチリとお湯が出てきたので「今日は銭湯かと思っていたので助かりました」とお客様も喜んでおりました!