最近になってまた密かにささやかれるようになってきた『断捨離ブーム』身の回りの生活に不必要なものを手放し、考えをよりクリアなものにする為に行う物ですが、掃除好きの私としては散らかることの無い環境というのは逆に落ち着かないかもしれません。
さて、そんな日常の在り方を考えてしまう今日この頃ですが、昨日は水戸市にお住いのお客様より浴室の排水溝が詰まってしまったと緊急の修理要請が入りました。
当日は予定もスムーズに進んでおり、事態の詳細を覗ったあとはすぐさまお家へ車を走らせました。
到着するとそこは団地の一室になっており、近くで会社勤務をされているという女性の方がお出迎えくださいました。
挨拶を済ませ、早速浴室へ案内していただくと、便器や洗面ボウルなども一緒になったユニットタイプだったのですが床上2センチほどの水が流れずに溜まってしまっています。
どうやら今まで排水溝のお掃除をしたことが無いらしく、私がその話をするまでその必要性があることも知らなかったご様子。
そこで今回は次回からお客様自身である程度メンテナンスができるように工程をひとつずつご説明差し上げながら詰りの除去に挑みました。
具体的に詰まっていた箇所は排水溝内部に組み込まれていていたトラップ部で、中からは持参していたコンビニの袋が満タンになってしまう程の量の髪の毛が。
一体このスペースのどこにこんな大量のものが収まるのかと毎回不思議になるのですが、この様な事は決して珍しいことではありません。
賃貸アパートや団地などで広く採用されているこのドレンの仕組みは、一般住宅向けのものと比較して内部構造が異なり、細かい髪の毛やヘドロといった異物を滞留させやすいのです。
10分ほどかけてある程度の異物を取り出した後はPPスルーというプロ仕様の薬品を溶かしながら流し込み細かいヨゴレを溶かしていきます。
しばらくしてから浴槽に水を溜め、一気に流してみたところ今度は溢れる様子もなくキレイに引けて行ってくれました。