今回は一般住宅の浴室での水漏れの修理についてです。お伺いしたのは茨城県の東南端に位置する鹿島コンビナートのエリアにある神栖市です。太平洋岸はコンビナートという工業地域になっていますが平野側は、のどかな田園風景が広がっており、まさに二つの顔を持っている街だと言えるでしょう。
この神栖市内にお住まいのお客様から、浴室の水道蛇口からポタポタしているのですぐ対応に来てもらえませんかとのお電話がありました。水漏れは、ほんの少しポタポタと漏れ出てくる程度なのでさほど気にしておられなかったようですが、つい先月の水道料金がいきなり跳ね上がっていたので、これはまずいということで私どもにお電話をいただいたようです。水漏れは大したことがないと思っても、ちりもつもれば大量の水が無駄に流れてしまうことになり、今回のお客様のように水道代に大きく影響してしまう事態となると、軽く考えて放置することはできません。
早速、ご自宅のほうに修理にお伺いしました。ご自宅は平屋の一戸建てで、浴室は5年ほどまえにリフォームをされ、新しい浴槽とサーモスタット水栓の交換、浴室フロアの交換などを行なったそうです。明るい浴室で使い勝手も良さそうでした。さて、水漏れは、洗い場にあるサーモスタット混合水栓の蛇口からでした。まだ5年目なので新しい状態ですが水漏れが発生しているということは、本体の劣化ではなくカートリッジ内のパッキンの劣化が問題であると考えましたので早速サーモスタット混合水栓を分解してカートリッジ内部を点検してみました。すると、パッキンが硬くなって劣化しているのを確認することができました。
パッキンの寿命はだいたい10年程度と一般的には言われていますが、水栓の使用頻度が高ければ高いほど劣化のスピードは早くなってしまいます。ですから5年でパッキンが劣化することは珍しくなく、大家族のご家庭では十分にあり得る状況です。今回は新しいパッキン交換作業だけですので、30分もあれば全行程を完了することができました。新品のパッキンを設置し、混合水栓を元どおりに組み立て直しスムーズに作業を終え、最後に水を出してレバーを引いて水を止めるという動作を何度か繰り返し最終点検を行いましたが、水漏れは完璧に止まったことが確認できました。
今後も、現在の使用頻度ですとまた5年後ぐらいにはパッキンの交換が必要になる可能性が高いので、お客様にもお心づもりをしていただくといざという時に慌てずに済むことをお伝えしました。