今回は土浦市にお住いのお客様から洗濯排水のつまりのご依頼で伺わせていただきました。連絡をいただいた時点では、お客様がわからないとのことで異常個所は本体にあるのか床下排水管なのかが確認できず、詳細が不明のままお伺いすることになりました。お住まいは戸建て築25年で洗濯機に関しては今回のようなトラブルは初めてとのことでした。ご家族は5人だそうですが、現在はご夫婦と大学生の次男の3人で住まわれているそうです。
仕様する人数が多いとそれに比例して衣類から出るゴミも多くなるので、今回の様な排水詰りを引き起こしやすいと言えます。ご自宅に設置されていたのは角800タイプのパンで、その上にドラム型の大型のものが置いてありました。給水、接続状況は問題なく、ホースの折れもありませんでしたので恐らく原因はトラップ以降内部かもしくはその先のパイプと思われます。
ドレンホースの接続口は丁度本体の下に隠れていましたので、お客様に確認をとりまずはどかしてから内部の様子を確認をさせていただくことにしました。試しに水を流してみたところ、流れは非常に悪く、すぐにパンの中へ水が逆流してくる状態でした。このように溜まりが早い場合は原因が近くにある可能性が高いので、排水トラップ内に異物があると考えて分解清掃をさせていただきます。
作業を見ていた奥様は、このあたりのお掃除はしたことが無く、器具が外れるのを見たのは今回が初めてだそうで、今後はご自身でも挑戦してみたいと仰っておりました。
分解して中を確認するとウールが固まったと思われる毛玉のような汚れと、小銭、ヘアクリップなどの小物が多数溜まっておりました。それらを取り除き、付近の洗浄をしたのちに組み立て直し、バケツに汲み取った大量の水を流すチェックを行ったところ、正常に引き込まれるようになったのでお客様にみていただき機器を再設置しました。
設置後の洗濯機の動作確認も問題なく、排水トラップの清掃のみで作業完了となりました。ポケットなどから出し忘れた小物がトラップに引っかかるのはよくある事例ですが、ウールなどの衣類から毛が流れ込んで付着してしまうと、そのままつまりの原因になります。衣類を洗う場所なので防ぐのは難しいですが、排水トラップの状況は定期的に確認し、異常を見受けられたら清掃、ご自身でできなければ工事店へ連絡していただくことをおすすめします。