これまでなんともなかったのに、ある日突然台所で水漏れが起こることがあります。特に朝昼晩と日ごろから酷使することの多いシンクについては当然それらのリスクが高まります。これは意外な事実ですが、新築後数年しか経過していない住宅でも起こり得るのです。
これは水戸市で水漏れ修理を行った時の実例です。あるクライアントから「新築したばかりなのに、シンク下で水漏れしている!あり得ない」と電話で言われ、大至急駆けつけました。すぐさま台所のシンク下に潜り込むと、原因はすぐに分かりました。
排水ホースのナットが斜めに締め付けられており、いわゆるパッキンがきちんとはまっていない状態だったのです。この状況をすぐクライアントに説明し、このパッキンの固定のみで対応は問題ないことを理解いただきました。このように、新築の住宅においてもちょっとした施工時の不注意が水漏れにつながる可能性があり、注意が必要です。
また、このほかの事例としては、築年数がある程度経過している住宅の台所に見られるケースで、各部品に使用されているゴムやシリコンの劣化や配管自体の腐食、固定しているナットの緩みなどがあります。トラップは仕組み上常に水がたまっている状態のため、劣化しやすい構造となっています。
そのため、不具合が生じた際はまずここをチェックします。また、クライアント自身でできる漏水を防ぐ防止対策として、日常的に配管を触診する方法があります。目視だけでは分からない部分もありますが、実際に配管に手を触れてナットや配管自体の劣化に問題がないか確認するのも効果的です。
とくに排水管は体感では気付きにくいですが、使用すると若干の振動が起き、ナットの緩みなどを助長するリスクがあります。私が台所の水漏れ修理を行う際に、クライアントにおススメしているのは、各種部品の定期交換です。部品交換は面倒なため、不具合が起きてから交換する方が多いですか、不具合が起きる前に計画的に交換を行うのも大変有効で、結果的に水道設備を長く安全に使えることになります。