今回、修理にお伺いしたのは茨城県水戸市にお住いのお客様のご自宅でした。築20年ほどの木造平屋建てで、洗濯機本体の台として利用している防水パン内へと水が溜まってしまっているとの事。このまま放っておいたら外まで溢れてきてしまうのではないかととても不安そうにされており、できるだけ早くに来て欲しいとのお電話がありました。
朝市一番のご依頼だったこともとあり、その後はすぐさま支度をすませて20分もしないうちに到着。
洗濯機は購入されてからまだ4年目と言うことでしたので、機械的な故障というよりは、取り付けされている別の箇所、排水ホースやトラップの接続部分からの水漏れが一番有力でした。奥様のお話では、それらの器具に関してメンテナンスが必要という事を存じてなかったらしく、今まで全く気にかけたことがなかったとおっしゃっていましたので、内部に石鹸カスなどの汚れの蓄積によりつまりが発生してしまい、逆流することによって水漏れが発生していると予想できました。
早速実際に洗濯機を移動させる作業から始めます。全自動の洗濯機はかなり重量がありますから、普段から排水トラップの掃除をするには主婦の方が簡単に動かせるものではありません。それゆえに、排水口のケアが十分にできず、つまりが発生しやすい状態なのです。洗濯機をゆっくりと防水パンからずらしながら下ろして移動させました。するとまず排水トラップが露出して状況を確認しやすい状態になりました。やはり思った通り、排水トラップの入り口付近にもすでに大量のドロドロや髪の毛、衣類の繊維などがびっしりと絡みついているのがわかりました。
そしてさらに奥の排水管もペンライトで照らして確認すると、同じようなっていることはすぐにわかりましたので、早速排水管のつまりの洗浄から行うことになりました。トーラーという業務用の機械を使用しながら丁寧に排水管の奥の方から汚れを落としていきます。この作業を行うことにより、ほとんどのつまりの原因を除去することができます。ひどいつまりが改善すれば、再び洗濯排水の流れがスムーズになるので排水トラップと排水ホースの接続部分に無駄な圧力がかからなくなりますから水漏れも自然に改善するでしょう。
時間をかけて、つまりを取り除いたあとは、業務用のパイプクリーナーを流し入れたので、これでほぼ完全につまりは解決できました。パーツを洗浄して綺麗にし、最後にそれぞれをきっちりと接続しなおしました。洗濯機の脱水の運転を試験的に行い、水漏れが完全に止まったことが確認できましたのでこの日の作業は無事に完了いたしました。